スケベンターティナーとうこの淫乱帳

某風俗エステ嬢のえろえろ(//˙³˙//){ぽっ

【不倫・寝取られ】お題de小説 9発目①【ではない】

お題:逆メンズエステに行く主婦の話。

 

 


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「これは、浮気じゃないよ」


あぁ、ちがうの。
誰にでもなく私は、ずっと言い訳をしている、この状況に。

 

 


ラブホテルなんてところに来るのは、もう思い出せないくらいに久々だ。
そのお店は、長男のママ友達に聞いた。私は、知りたいとは思わなかった。それでも興奮した風に、ゆいくんのママはまるで恍惚とでも呼べるような、頬を緩ませて心なしか肌はツヤツヤと私にまくし立てた。

 


『みて、みて。ここここ。も~旦那には絶対ないしょよ!?うふふ、でも斎藤さんも一回行ってみたら?だって別に!これ、エステだし』

 


男の人のほとんどは、風俗と呼ばれるところへ、なんだかんだ付き合いだとかで必ず行くと聞く。結局好きなんでしょ。

 


とても、ベタで恥ずかしいのだけど、あの日見つけてしまった。あの人も、わざわざこんなところに忘れなくても…
主人のベッドのシーツを変えようと、枕をどかしたらそれはあった。厚紙に『回春なんとかマッサージクラブ』とかいう文字と、ピンクのペンでかかれた源氏名。丁寧な字だった。「今日は選んでくださってありがとうございました♡お仕事やいろんなことで溜まったら、また顔をおもいだしてくださいね」いろんなこと。私のことか?見えもしない紙の先の女、笑われているように感じた。こんな女になにがわかる。主人の。私たちの。

 


見なかったことにして、シーツの交換は翌日にした。翌日にはもう紙はなかった。帰宅した主人はいつもと変わらなかった。私とほぼ同時に、自室にこもった主人は、あの紙切れを見返して、暗がりの中スマホをいじりあの女のhpなんかをみるに違いない。私は眠れなかった。もう何年も、私を愛そうとはしない主人のために、明日も早く起きなくてはいけないのに、体を滞りなく動かしていたはずの歯車が、確実に壊れてしまった。怒ってもいいはずだった。でも出来なかった。「もうお前には無理だ」というような顔が、まざまざと浮かぶ。耐えきれない。気配だけで、私は、死んでしまう。

 

 


ゆいくんのママの話を、声を、顔を、四六時中思い返している自分に気づくのに、それほど時間はかからなかった。
けれど、こんなおばさんだ。
主人がもう、抱かない体だ。
それから優に3ヶ月は経っていた。気分が落ち着く日もあれば、主人が部屋にこもった音を合図にするように、私は自分の部屋のシングルベッドよりももっと小さくなって、あのお店をくまなく見ていた。エステだ。綺麗になる。リフレッシュ。性行為はない。これは、浮気じゃない。

 

 


雨が朝から土砂降りだった。
主人と昔、狭いアパートで、雨がザァザァと降る中汗まみれで時間もなにもかもを溶かして抱き合った。
予約は、一週間前に電話で抑えた。幾日も幾日も、番号を入力できずにいたのに、かけてしまえば案外と冷静に、この日、この時間、どこそこのホテルで、ということを伝えられた。
スマホだけが共犯者だった。

 


今日はお母さん、パートだから。と出て、いつもは乗らない電車に乗り、学生時代ぶりくらいの若向けの街を歩いて、土砂降り、ホテルは事前にネットで調べた、この天気で部屋は空室気味だ、顔を見られぬよう自分の足元ばかりみて精算をすませる、こんなおばさん誰も気に留めないのに、でも、さっき駅で化粧を直してきてしまったから、濃くて、中年の女がひとり、昼間のラブホテルに入る、3時間5800円、大丈夫、場所が場所だけれど、悪いことをしてるんじゃない、みんな行ってる、むしろ私は今まで驚くほど品行方正に生きてきたでしょう、それに、こんなおばさんだから、来た男の子びっくりしちゃって、ちゃっちゃとマッサージがしがしやって、ぴゃ!っと帰っちゃうかもしれない、


言い訳と言い訳が止まらない。
でも、もう限界だった。
私も、誰かに愛でられたい。
一瞬でいい。私の存在ぜんぶなんて、贅沢は決して言わないから。せめて、この私の体を、一瞬でも誰か優しくしてあげて。

 

 


約束の時間になった。
廊下に耳をすます。
有線の音楽が微か。窓の外の雨音は嘘みたいに聞こえない。ここは外とは繋がっていないんじゃないだろうか。ここだけが。私だけが。
手ぶらでくるのも悪いかと買ってきたお茶と水のペットボトルが、机をビチャビチャと濡らす。それは、汚らしくしたたる私の欲だ。タオルかなにかないか、と立ち上がったとき

 

 

 

 

 

 


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また書きます( ˙³˙)( ˙³˙)( ˙³˙)( ˙³˙)