スケベンターティナーとうこの淫乱帳

某風俗エステ嬢のえろえろ(//˙³˙//){ぽっ

【寝取られ】セックスだけの関係【好きの心理】

 

 その人の家のバスタオルは、青ばかりだった。
正確には青ではない。緑味の強い、ターコイズブルー。“コミュニーケーションの色”だと以前誰かが言っていた。「その色を身につけていたいときは、コミュニケーションに飢えている」ネットで探せば真偽はわかるがもし記憶違いだったら嫌だな、と思って調べないでいる。

 私にとってあの人は、コミュニケーションに飢えた人でいてほしいから。

 

『今日は忙しいですか』


 いつもそうやってメールが届く。もう、何年になるだろう。セックスだけで繋がっている。会話が続いたこともほとんどない。だからその"ほとんど"を覚えている。暖かいと言われたこと。人肌が、君の肌がいいと言われたこと。十分だった。それ以上なにか交わしたら一瞬でこぼれてしまうような気がした。満たされることに量は関係ないのだと、私は信じた。

 

 今日もマンションをノコノコと尋ねる。インターフォンが呑気になって、少しも待たずに彼が顔を出す。いつもまともに顔が見られない。私はセックスだけをしに来た女。恋人でもなく、友達でもなく、この人の雰囲気や面立ちを愛おしみ、その肉棒をゆっくりと舐め惜しむためだけの、女。

 

 もう、何百回目か。私は部屋に入ってすぐに服も下着も全て脱いで彼に抱きつく。するともう彼のあそこはしっかりと硬いのを腹部で感じた。『嬉しい』口にする日もあった。思うだけでこそばゆく、伝えられない日もあった。けれど私はいつでも何度でも、嬉しかった。勃起。この人は私で勃起している。顔だろうか、声だろうか、匂いだろうか、どれと言えないなんとはないけれど微かにもはっきりと在る「私」…その何かが、この人の生物としてのスイッチを押している。普段の彼を想像する。職場の彼。人と話す彼。付き合いのお酒を飲む彼。人前で話す真剣な彼。そこに私は微塵もいないだろう。でも、彼は、少しづつ少しづつ消耗する。職場で、その業務で、「あぁ」とつけぬため息を飲み込んでいる。そして家に帰り、思い出す、私を。

 

 

「今日はお忙しいですか」

 

 待っていると、だいたいいつもメールで伝わる時間より10分は遅く現れる。美人といえるほど端正な顔立ちではない。でも、あぁ可愛いなぁ、と思うときは山のようにあった。恥ずかしげに俯いて玄関に入ってくるとき。気恥ずかしさを紛らすためにニヤニヤともいえるような笑顔でカバンをすみに置く仕草。それからすぐにソファに座る私に抱きついて匂いを嗅ぎ「あぁいいにおい」というところ。私がなにか言う前に服を全て脱いでしまうところ。それから、、

 

 良いように利用している、などということに、自己嫌悪するような年齢も過ぎてしまった。恋人になる、ことや、好きだ愛してるなどと伝えられるほど、私は彼女の中身に一切興味がなかった。これは、さみしいことだとしっている。でも、誤解しないでほしい、と誰にでもなく思ってしまう。これ以上は余分だった。この部屋を、もっといえばシングルベッドひとつ以上にはならない関係。ゆえに美しさを増した。とてもとても白くてきめの細かい肌の清さ。「どうぞ」というように差し出してくれる乳房。女の体は驚くほどに心地いい。どこまでも柔らかく、すべやかで、甘い香りを薄く孕ませて、確実に違う生き物であることを繰り返し繰り返し教えてくる。
 触れるほどに硬くなる乳首を口の中で転がすと、彼女の体はいつもつぶさに跳ねた。私の頭をあやすように撫でていた手が、びくりと強張り私の肩を掴む。息が上がりのどを狭めた掠れ声で喘ぐ。「はぁ…ぁ…きもちぃ…です…あっ」吸って、舐め上げて、舌でなぞり、指で少しだけ弾く。弓なるその背中を空いた手で愛撫する。吐息の荒さが私の耳を襲う。彼女が脚を少し動かして、私の股間で脈打つあれを、服越しに微かに小突く。「んっ…かたい…」何度も何度も脚をすり寄せる。


 服を脱ぎ捨てる。彼女がすぐに私の乳首に吸い付く。舌の先やひらで上手に舐める。私がやられたい仕方を間違えない。残った手でもう片方の乳首をつまみ、もう一方は焦らしながらゆっくりと腹部から足の付け根に向かって指を這わす。恐る恐るに似ているが違う。余裕ぶった愛撫でもない。こんなおじさんの身体をまるで壊れもののように、丁寧に、初めて触れるみたいに確かめていく。君は私を好きかなどと聞いたことはなかった。必要がないくらい爆音の愛情を彼女は黙って差し伸べる。挿れたい。

 

 立ち上がった彼に抱きしめられる。まだしゃぶっていないのに、先端がぬめったそれがお腹に当たる。そこでいつも、私たちはなぜか笑ってしまう。これから彼とベッドに入って、私たちはひたと抱き合う。やっと口づけをして舌を魂そのもののように貪り合う。それから彼が私の耳や、また胸を溶けるまで舐めて、「あ、だめ…」と言いながらもあそこをぐちょぐちょに舐められてしまう。この人の舌が好きだった。柔らかい。とても優しい性格をした、牛の舌を想った。しゃぶってもしゃぶっても味が尽きなかった。その舌によるクンニが私はとてもとても好きだ。びらびらした性器の入り口がまず唇で愛撫される。これがノックのようで好きだ。きっと、今までのほかのびらびらたちにも彼は何度となくこの合図を送ったのだろう。足を開いてしまう。その足を彼のゴツゴツとした皮膚の厚い掌が迎える。子供の頭を撫でるくらいの優しさでさすってくれる。ゾクゾクとして体をひねってしまう。性器がより熱くなる。それを彼の舌の一番柔らかい硬度で押さえ込んでくる。くるくる、ゆっくり、クリトリスをぬめりけしかない地獄に落としていく。
 快楽は、階段を一段一段と上がるように私を追い立てるのに、反面その先は天国とは思えない。私は現実を見る。リビングの逆光で顔が見えない。彼が私の股間にうずくまって息を荒くしている。この人は、知らない。私が、性器を舐められているとき、なにを考えて絶頂に達しているか。

 

「あっだめっ…だめっ…!ぁ、あ、あっ、イク、イキますっイキますっ…!」

 

背中を大きく反って、全身を小刻みに震わせて、声を抑えるためか自分で口元を抑えて彼女はイク。つま先までピンと力む。汗ばんだ膝裏。私の口から逃れようとする陰部を構わず続けて吸った。だめ、だめ、と苦しそうに喘ぐ姿が可愛いと思った。壊してまた作りたかった。

 横になってしっかりと抱き合う。女は私より冷たい。薄くて小さい体。頭皮のにおい。漠然と抱えていた不安が散っていく。彼女はなにも言わない。面倒なことも、それを匂わせるようなことも。

 私の首元に顔を埋めて、背中をしっかりと抱いてくる。「ん…しあわせです…」と笑う。バカなのかもしれない。違う。彼女も知っているのだ。私たちがセックスでしか繋がれないことを。

 

 長い髪のかかった顔の中で、彼女の目がとろんと微睡んでいる。掻き分けて耳に舌を入れた。きゅっと目を瞑るのがわかる。頭を撫でると、私の体にしがみついてまた震えるようにびくつく。あぁ…と掠れた声。口を自ら塞ぐ。苦悶する眉間。反応ひとつひとつがあざといほど私のペニスを固くさせる。女が私の頬を切なそうに撫でながら言った。「…いれて」セックスが好きな女。私はこの女と、セックスがしていたい。

 

 彼が体を起こして、私の秘部にそれをあてがった。入る。入る。おちんちんが入る。私を目をかたくつぶって、あるシーンを想像した。それは、

 

彼の職場だ。

 

私は知らない。夢想する。きっと会議室のような仕立てで、廊下にはひとの通る気配もある。白くて冷たい長机が並べられていて、彼があのひとを組み敷いている。まんこを舐めている。あのひとは、心から気持ち良さそうに身を捩り、けれど声を出すまいと必死に口を押さえている。彼は彼女のことを、とても愛おしく思っている。尊敬し、愛し、私とは比べものにならないレベルの女性を快感にうずめていることに精神的快楽もえている。そのときこそ彼はなにも考えていない。仕事のことも、悩みも、抱えている大きな壁のことも、孤独感も、寂寥感も、なにも抱かずにいられる。そこにもちろん、寸分も、私はいない。彼を大好きな彼女と、彼女を大好きな彼がまぐわろうとしている。私はいない。現実。おちんちんが私のびらびらをかきやって少しづつ侵入してくる。あのひとのおちんちん。これは、あのひとのー

「ぁ、あっ、あっ!ごめんなさいもうイキます私あぁ」

挿入と同時に階段を登りきってしまう。頭全体に警告が灯るような長い刺激に襲われる。彼は構わず摩擦を繰り返す。頬を両手で包む。口と口が重なる。キスをする。腰が強く何度も突かれる。体全体が性器になった。頭の先の先までをおちんちんがうがつ。キスは終わらない。重ねたまま彼が言う「あっも、出そ、」うん!うん!と答える。彼の乳首をさする。膣を強くしめた。

 

 さっと抜かれたおちんちんの先から精子が溢れる。私のお腹のうえに海ができる。暖かい。余韻に溺れる間も無く、彼がさっとティシュで清めていく。小さく、ありがとうございました、とはにかんでいうのが聞こえる。逆光でなにも見えない。私も頬を緩めてお礼を口走る。すぐに彼はシャワーを浴びに行ってしまう。

 

 天井を見る。
 覚えておけない。目を閉じた端から忘れてしまう。私みたいだ。

 

 あとどれくらい、彼に必要とされるだろうか。あのひととはもう、会っていないんだろうか。体を起こして浴室の方を見る。シャワーの音が聞こえ出す。
 私はベッドから立って、サイドボードの一番上の引き出しをそった開けてみる。
 コンドーム。私には使わないコンドーム。前見たときは3つ。封の空いた箱の中身をちらと覗いた。

 

 

 

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寝取られるのが好き、

の心理を書きたい(`・ω・´)