スケベンターティナーとうこの淫乱帳

某風俗エステ嬢のえろえろ(//˙³˙//){ぽっ

【パパ活】お前のことは正直どうでもいい【寝取り】

 

「奥さんの写真とかないんですか?」
「え、やだよ、なんで」

 

‪ 私はこの男の質に興奮しているのではなかった。彼の顔、体、、、採点するほど私側のスペックだって高くないのは重々承知だ。不快感はない、それ以上もない、十分だった。よく知らないけれど、外苑前に会社があることは定期を盗み見て知った。私は表参道といってある。本当は池袋。‬本当のことなどほとんど話していない。内心彼を「おじさん」と呼んでいることも。

 

 おじさんとはマッチングアプリで知り合った。似ている芸能人の欄にジョージクルーニーと書いてあって、悪い方の意味でヤバいやつだと思った。それでも会ってみたのは、私は鼻のでかい男が好きだったからだ。鼻がでかくあること。そして、既婚者であること。

 

 おじさんは堂々と指輪をして現れた。初デートと呼べたそれは、私の嘘に寄り添って、表参道のレストランになった。おじさんはみんなここに連れて来たがる。その店はどこからでも中庭に立つ都会らしからぬ大きな樹と、その下のテラス席で乳繰りあう寸前のカップルを見ることができた。「あのカップル、どう思う?」「え〜?あれはまだ、付き合ってないでしょ」「そうだね、今晩かな?」「やだ〜」「俺たちも、どう?今晩

 

 インターネットに書いてある知識そのままに、私をカウンター席に座らせ心理戦を優位に進めようと水面下喘ぐおじさん。おじさんの勃起はすでに始まっている。体表に露出しない形でいきりたった男根が、私のOIOIに仕立てられた女らしさをレイプしていく。愛がない分の溝にお金の橋が渡る。お金が好きだ。ただの紙なのに輝いて見える。
 手渡しでそれを受け取る度、私という女の価値に安定を得た。ズレがない。私は数時間数万円の女。こういうことをしている女たちのなかでは安いほうだ。けれど私は、私のスペックがどの程度かをよくわかっている。腹も出て、顔もイケてなくて、口の臭いおじさんとは、違う。

 


 クルーニーは驚くことに、良い意味でクルーニーしていた。ただ背が低い男だった。背が低い男はたいがい仕事ができるように見える。こうあるべきだとされる「男」としての欠如を埋めるように仕事に精を出し、成功する。そしておじさんになると、出会い系で知り合った若いだけの女と性行し、精を出す。うまくできている。ひよこ豆のサラダをつつきながら思った。おじさんはしつこく、私の将来性の輝かしさをしきりに説いている。『まだ遅くない』『君くらい頭がよかったらうんたらかんたら』おじさんはだいたい同じことを言う。おじさんに言われなくてもわかってるよ、私は頭がいい。普通の仕事をするよりも何万倍も気軽に稼いでいる。バ〜ニラ、バニラ。私は風俗嬢とは違う。けど、もう、なににも間に合わない私は途方も無いバカだということも知っている。喘ぎ方が異様にうまいだけのバカ。クルーニーも今夜ないし、いづれいうだろう。『俺たち、相性いいよ。もう君以外とは、寝られないな』

 

「なんていうか、俺たち、相性いいよ。もう君以外とは、寝られないな」
 数度目の晩。おじさんの腕枕は硬い。クルーニーの脇が臭う。でもそこに関しては私はとても好印象を持っていた。若い頃から数々の女を簡易トイレばりに使い捨てて来た男が、実はワキガで、誰一人にもそのことを指摘されることなくこの年まで生きてしまった…そう、彼の倦怠期の妻でさえも。23年連れ添い、おそらく彼同様浮気をしており、仮面で、もう何年もしていない、妻にさえも。私は頭が少しおかしいので、そのおぞましい味のする脇や乳首を舐めることに抵抗がなかった。男たちは喜んだ。誰も踏み入れたことがない秘境に私ひとり、足を踏み入れている。この男の人生今後何年も、私は生きるのだ。会うことが絶えたとしてもおそらく、私の偽物の誕生日にはメールが届く。「おめでとう。君を忘れられない」忘れられないように愛するフリをしたのだからそうだろう。私を賢いと言ったことは、もうお忘れでしょうか。

 

「もう、嫁とはほんとに無理だな」
 家庭の話をパパ活相手に話せる余裕のあるおじさんの焦燥感。おじさん、えらいね。おじさん、バカだね。私たちバカだね。
 ちんこをまんこに嵌めたい、それだけだったはずなのに、おじさんはがむしゃらに青年期の花を再び開こうとする。恋をしている自分に何より焦がれるおじさん。「パパ活っていうんでしょ?普通。俺はそういうの…あんまし、なんていうの、好きじゃないんだ。むしろなんていうか否定する。やっぱ、相性がいい相手がいたら、どうしたって、なんていうの、求め合うじゃない。俺にはわかるよ、お前が、真の男を、求めてるの」
夜は閉じたまま夜明けには蓋をしている。クルーニーの横顔は綺麗だった。皺は愛すべき対象だった。

「でも、これ」
おじさんはベッドからたち、財布から数万円を取り出して私に差し出した。
「俺は、お前の将来を応援する、でいいのかな、うん、そう、応援することにした。なんていうの、だからその基金だと思って受け取ってほしい」
 照明がまるでスポットライトのように彼の手元だけを明るくさせた。福沢諭吉が真顔でじっとしている。じきに渋沢栄一。私の目を見ない。だれも私のことなんて見ていない。だから私は、私を見失わないためにセックスをする。既婚者を選ぶのはなぜか?という質問は、なぜされないのだろうか?なぜ不倫をするのか?と、数年前のワイドショーでは毎日毎日毎日毎日同じ問いかけをテレビの前のだれかに向かってやっていた。不倫をすることと、敢えて狙って既婚者のみを寝取ることには、私の中では大きな相違がある。不倫はなんだか、女が女に返り咲くためにするような気がする。後者は、確実に順位がつくのだ。クルーニーはここ最近私に執心しすぎている。飢えた動物に餌をあげれば懐くなんてこと、飼育係でみんな知り得たことでしょう。それでも、どんなに餌を与えても与えても、与えても与えても与えても、彼らは餌のないテリトリーへ帰っていく。別れるっていったじゃない、と、いつまでもめそめそとする女の気持ちは微塵もわからない。それは嘘だって、いくらでもネットに書いてあるじゃない?私は絶対に、奥様に勝てない女。特定の女に、負け続けていく女。この世の中ではっきりと順位がつくことなんてそうそうあるだろうか私はそれをみつけられなかった。成績をいくらあげても上には上がいた。下にいつ追い抜かされるかもわからない。たまたま自分が少し上をいったとしても、たまたま天才が風邪を引いていて明日にもフォロワーが一気に何万人を越えるかもわからない。私は世界中でなんばん目なのか。あの子の方がいいねが多い。なんであのブスがあんなバズってんのかわかんない。違う、違う、私は、嫁にだけ負けている。けれどあなたの所有しているはずの陰茎は、このあとすぐまた私の中で果てるのだ。使い捨ての、私は高級便所。

 

「奥さん、どんな方なんですか?」
「んー、なんていうの、普通だよ」
「奥さんの写真とかないんですか?」
「え、やだよ、なんで」
「え〜だってぜったい美人でしょお?」
「いやだからまじ普通だって」
おじさんの手の中で指輪がにぶく光る。この人は誰かのもの。私は、普通にも、勝てない女。

 

 

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もっと寝取り/寝取られ好きの

精神をうまく書けるようになりたい。。。_(:3 」∠)_